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伊豆の国市 T様 蔵風事務所⑤

こんにちは。寒い日が続きますねsnow

今日は、「伊豆の国市 T様 蔵風事務所」その⑤をお送りします。
前回からの続きで、基礎工事(深基礎)の工程紹介をいたします。

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上の写真は、型枠(木板の部分)が組み終わり、鉄筋を組んでいるところです。
専用の道具と針金を使って土木屋のお兄さん達が鉄筋を組んでいきます。

冬の寒い日も辛いですが、夏の炎天下での作業はそれ以上に辛いものがありますwobbly
特に暑い日には水分補給に気をつけて・・・!

 

i_ts020.jpg全て組み終わったら生コンクリート(以後、生コンと表記します)を打ちます。
ところで、何故「生コンを打つ」「コンクリートを打設する」というのでしょうか。

それは、生コンを型枠へ流した後の工程にあります。
生コンを流しいれた後、型枠へそのまま放置というわけにはいきません。砂・砂利(これらを骨材と呼びます)、水、セメントと共に練られた生コンには、その練り込む過程で空気も混ざっています。
例えば、納豆をかき混ぜると、あのネバネバした中に気泡がいくつも出来て白っぽくなりますよね。あそこまで目視できるほどではありませんが、生コンも材料を混ぜる過程で空気が混ざります。
この空気は、型に流す時には適度な流動性をもたらしてくれますが、型に流しいれた後はそれらの気泡がコンクリートの強度を低下させる初期欠陥をもたらします。
また、流し入れたままの状態だと型の隅々まで生コンが行き渡っていなかったり、材料の混ざり方にムラがあったりすると骨材とセメントの分離を生じたりします。

 

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そこで必要なのが「打つ」という作業です。
流しいれた生コンの中を棒で突付いたり、振動機を入れたり、型枠の外から木槌などで打ったりして生コンを型の隅々にまで行き渡らせて締め固めます。
こうすることで、材料のムラを無くし、気泡を外に逃がして充分な強度を持ったコンクリートに仕上げます。
しかし、こうした振動を与えすぎると、今度は材料同士の分離を招くなど逆効果になってしまいます。
過ぎたるは及ばざるが如し。
適度な振動を与えることが重要なのですね。

 

 

 

 

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生コンが完全に固まる前に型枠を外します。
これは、完全に生コンが固まってしまうとコンクリートが型枠に食いついて容易に外せなくなり、無理に剥がそうとするとコンクリートが欠けてしまったりするからです。

 

 

 

 

 

 

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完全に固まったら、再び鉄筋と型枠(鉄板部分)を組んで生コンを打ちます。
同じように型を外し、固まった所で掘り起こした土を埋め戻していきます。

 

 

ここまでで「深基礎」づくりは完了です。

次回は「ベタ基礎」づくりを紹介していきます。

 

お付き合い下さい!

 

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