2013年02月

伊豆の国市 T様 蔵風事務所⑤

こんにちは。寒い日が続きますねsnow

今日は、「伊豆の国市 T様 蔵風事務所」その⑤をお送りします。
前回からの続きで、基礎工事(深基礎)の工程紹介をいたします。

i_ts016.jpg i_ts018.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は、型枠(木板の部分)が組み終わり、鉄筋を組んでいるところです。
専用の道具と針金を使って土木屋のお兄さん達が鉄筋を組んでいきます。

冬の寒い日も辛いですが、夏の炎天下での作業はそれ以上に辛いものがありますwobbly
特に暑い日には水分補給に気をつけて・・・!

 

i_ts020.jpg全て組み終わったら生コンクリート(以後、生コンと表記します)を打ちます。
ところで、何故「生コンを打つ」「コンクリートを打設する」というのでしょうか。

それは、生コンを型枠へ流した後の工程にあります。
生コンを流しいれた後、型枠へそのまま放置というわけにはいきません。砂・砂利(これらを骨材と呼びます)、水、セメントと共に練られた生コンには、その練り込む過程で空気も混ざっています。
例えば、納豆をかき混ぜると、あのネバネバした中に気泡がいくつも出来て白っぽくなりますよね。あそこまで目視できるほどではありませんが、生コンも材料を混ぜる過程で空気が混ざります。
この空気は、型に流す時には適度な流動性をもたらしてくれますが、型に流しいれた後はそれらの気泡がコンクリートの強度を低下させる初期欠陥をもたらします。
また、流し入れたままの状態だと型の隅々まで生コンが行き渡っていなかったり、材料の混ざり方にムラがあったりすると骨材とセメントの分離を生じたりします。

 

i_ts021.jpg

そこで必要なのが「打つ」という作業です。
流しいれた生コンの中を棒で突付いたり、振動機を入れたり、型枠の外から木槌などで打ったりして生コンを型の隅々にまで行き渡らせて締め固めます。
こうすることで、材料のムラを無くし、気泡を外に逃がして充分な強度を持ったコンクリートに仕上げます。
しかし、こうした振動を与えすぎると、今度は材料同士の分離を招くなど逆効果になってしまいます。
過ぎたるは及ばざるが如し。
適度な振動を与えることが重要なのですね。

 

 

 

 

i_ts022.jpg

 

 

 

生コンが完全に固まる前に型枠を外します。
これは、完全に生コンが固まってしまうとコンクリートが型枠に食いついて容易に外せなくなり、無理に剥がそうとするとコンクリートが欠けてしまったりするからです。

 

 

 

 

 

 

i_ts023.jpg

 

完全に固まったら、再び鉄筋と型枠(鉄板部分)を組んで生コンを打ちます。
同じように型を外し、固まった所で掘り起こした土を埋め戻していきます。

 

 

ここまでで「深基礎」づくりは完了です。

次回は「ベタ基礎」づくりを紹介していきます。

 

お付き合い下さい!

 

i_ts024.jpgi_ts025.jpg

今日の現場

こんにちは!

今日の現場を紹介します。
今日は、「伊豆の国市 I様」の現場です。
車庫の外壁の塗りなおしをしています。

i_icrp00.jpg

 

 

左の写真は工事前の写真です。
この写真ではわかりにくいですが、経年劣化が進み、サイディングのつなぎの部分などのコーキングにも割れが生じています。

 

 

 

 

 

i_icrp01.jpgi_icrp02.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は、現在の状況です。
同敷地内の母屋の外壁の色に合わせて塗料の色を決め、塗装屋さんに発注して作業を進めています。
(母屋は画面上部の「プロダクション」内の”住宅”の項目、一番左上のアイコンから紹介ページへ入ることが出来ます。あわせてご覧下さいconfident

完成しましたら、またこのブログ内で紹介しようと思います。

 

 

それでは、今日は、これにて。

伊豆の国市 T様 蔵風事務所 ④

こんにちは。

前回の更新から大分、間があいてしまいましたが「伊豆の国市 T様 蔵風事務所」の工程紹介の続きをしていこうと思います。

尚、この物件はお引渡しが完了しましたので、画面上部にある「プロダクション」より”その他”の項目にて、完成後の外観及び内観の写真を全てではありませんが載せています。あわせてご覧下さいnotes

i_ts009.jpg

 

さて、ここからはいよいよ基礎の工事に入っていきます。

 

まずは、石垣の中の土を掘っていきます(これを専門用語で「根切」といいます)。
古い石積みを残し、石積みに建物の加重をかけないための深基礎を造るためです。

 

 

 

 

 

i_ts010.jpg

i_ts011.jpg

i_ts012.jpg掘り終わったら、ある程度高さを揃えながら砕石を敷いて突き固めます。

次に捨てコン(捨てコンクリート)を打ちます。捨てコンは均しコン(ならしこん)ともいいます。構造上は特に重要ではないのですが、凹凸を均して平行をとったり、墨出しのための下地を得るために必要な工程です。

墨出しとは、例えば洋裁で言うと、型紙の出来上がり線を「布(生地)へチャコペンでしるしをつけて写す」ようなものです。このしるしがないと型紙どおりに縫うことが出来ませんよね。型紙を使わないにしても、どこかにしるしを打たなければ綺麗に仕上げることは難しいと思います。

建物を建てるときも基本は同じで、型紙つまり図面どおりのものを造るには見えない所の作業をいかに丁寧に行なうかも重要になってきます。
墨の間違いに気付かないまま作業を進めてしまうと大変です。ですから、しるしをつけたらつけっ放しにするのではなく、必ず最後に確認をします。

 

i_ts013.jpg

i_ts014.jpg

i_ts015.jpg

 

紹介する写真が多くなってきました・・・
ページが重たくなってしまうので、中途半端ですがひとまずここで区切ります。

次回は配筋作業からです。
まだまだ基礎工事は続きます・・・
お付き合い下さいconfident